研究分担者 |
大塚 友彦 東京工業高等専門学校, 電子工学科, 教授 (80262278)
清水 昭博 東京工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (90149914)
西村 亮 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助手 (80259829)
城石 英伸 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (30413751)
小坂 敏文 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (60153524)
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研究概要 |
本校では,工学基礎修得を目指し,本校の5学科(機械工学科,電気工学科,電子工学科,情報工学科,物質工学科)の基礎的な実験実習を1年生全員が体験学習する専門導入科目「ものづくり基礎工学」を開設している.5学科教員と技術職員が連携して,複合・融合的視点を持つ技術者に必要な基本的な素養を育成している.更なる教育効果向上を目標に,本研究では,技術者を目指す学生のモチベーションを向上させるため,15歳という低年齢のうちから学生の意識を「頑張ること=達成感を得るための第一歩」が「嬉しい(さらなる向上へ)」という状態に遷移させる仕組みを提案する.まず,本研究では,現行の「ものづくり基礎工学」の現状分析を学生意識調査により行い,様々な技術分野を学ぶ意義について学生の認識度を調査した.その結果,入学早々の時点においても,様々な技術分野を学んで複合・融合的視点を修得する意義を理解している学生が多いことが明らかになった. また、一部のテーマに社会ニーズ(環境やエネルギー等)の高い分野の基礎実験テーマを組み込み、社会で望まれる技術者像を学生に理解させる試みも行った.学生の意識調査を行ったところ,社会ニーズの高い分野への関心や社会で望まれる技術者像についても高い認識を持っていることが明らかになった.最後に,社会人技術者から構成される人材バンクを立上げ,外部教育力を活用して,現行の新入生専門導入科目「ものづくり基礎工学」の授業の一環として設計・製作物の発表会(競技会),講演会等を実施し,学生の自発的な発想力や行動力向上のための新しい授業形態を検討した.学生意識調査の結果から,最先端技術の現場技術者から実務で望まれる技術者の能力について講演を受けることで、学校内だけでは学ぶことのできない技術者意識について共感する学生が多いことも明らかになった.
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