研究概要 |
平成20年度は、本システムを多言語に対応させるためのプラットフォーム構築を行った。 本システムはWebベースなので、プログラミング言語処理系は主にJava仮想機械で動作するものを利用する。このような言語処理系は多く知られているので、コンパイル・実行部分に関しては、ほとんどの場合、容易に提供できる。しかし、エディタの機能については処理系と独立に提供する必要がある。キーワードの色分け程度ならば難しくないが、BisonやFlexのように構文の複雑な言語や、通常の言語でも構文解析が必要となる機能については容易ではない。例えばEclipseに標準のJavaやC言語用のエディタプラグインでは、独自の構文解析生成系や手書きの構文解析ルーチンを用いているので、JavaやC以外の言語に対応させることはできない。 そこで、JFlexのようなJava仮想機械上の字句解析生成系を利用して、Bison/Flex用のエディタプラグインを構築した。また、JavaCUPやJaccなど構文解析生成系を利用して、容易にエディタプラグインを作成できるような環境を現在構築中である。また、ユーザーインターフェイスのプラットフォームの候補として、現在使用しているEclipseRCPの他にAjax, Ajobe Flexなどの調査を行ない、プロトタイプを作成した。
|