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2009 年度 実績報告書

エンドユーザ指向に基づく次世代OCWの開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 20500841
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

福原 美三  慶應義塾大学, メディアデザイン研究科, 教授 (10458937)

キーワードオープンコースウェア / Web2.0 / インフォーマルラーニング / 映像配信
研究概要

慶應義塾大学では2005年からOCWを開始し、当初はテキスト中心であった講義情報を映像中心にシフトし、月間利用者が1万人規模であったWebサイトの利用を万人規模に拡大した。しかしながらOCWについては「大学からの一方的な情報公開となっていて利用者からの視点が欠落している」「コンテンツ利用環境が柔軟ではない」などの問題点が多く指摘されていた。2008年度は講義情報を映像中心としていることから次世代OCWの基本的な構想としてこれらの問題点の解決策を映像配信環境で解決することが望ましいと考え、特に利用者からの積極的な情報発信については利用者からの視点に立った学習者間での情報共有が可能な仕組み(fusen)を利用することとした。また、この環境にあわせてPCのみならず、モバイル端末での統合的な利用を可能とすることを想定した。
OCWでは大学の正規講義の情報の配信をしており、インターネットを介して一般の学習希望者への情報提供を目的としてきたが、2009度は本来の正規講義での活用についても検討し、e-Learning科目での利用を試行し、評価を行った。OCWとしての利用に関しては学習者登録が不要であり、学習履歴も管理しない形態であるが、正規科目の場合は学習履歴管理が必須であることからLMSを介在したアクセス形態とした。この形態の活用により、OCW形態での授業アーカイブがe-Learning形態の利用拡大を牽引する可能性を示したと言える。なお、今回のOCW活用e-Learningでは最終修了率92%という高い比率を記録したほか、履修学生のアンケート調査によっても学生の満足度が90%以上を示し、本形態が学生からも望ましい形態として認められたものであることが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Creating User Community for OCW through Sharing Lecture Movies2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshimi Fukuhara
    • 雑誌名

      Proc.of ED-MEDIA 2009

      ページ: 4190-4193

    • 査読あり
  • [学会発表] インフォーマル/フォーマル統合ラーニング環境の実践2009

    • 著者名/発表者名
      福原美三
    • 学会等名
      教育システム情報学会第34回全国大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-08-20
  • [学会発表] 慶應義塾大学におけるOCWの取り組み2009

    • 著者名/発表者名
      福原美三
    • 学会等名
      日本工学教育協会平成21年度工学・工業教育講演会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-08-08
  • [備考]

    • URL

      http://ocw.dmc.keio.ac.jp/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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