研究概要 |
近年の情報通信技術のめざましい進展により,高速なコンピュータネットワークを敷設して優れたソフトウェアを利用できる環境存整備した教育が多数見受けられるようになった.このような状況の中、システムのコスト削減や,ソフトウェアの先進性,透明性,セキュリティなどの観点からオープンソースソフトウェア(OSS)やフリーウェアの利活用が注目されている。そこで、これまでにアメリカとベトナムおけるオープンソースソフトウェア技術者の育成の現状について日本人や日本で学ぶ外国人に対する検討を行った。特に、日本人学生は「勉強しても報われない」と考えていたり、「自宅での勉強はほとんどしない」等、深刻な調査結果がベネッセの調べとして新聞報道されるなど、非常に深刻な状況にあることが明らかとなった。 そこで、本研究ではこれまで調査を行ったOSS技術者教育に、モバイル・ユビキタス機器上で動作するシステム、さらに現在Mozilla Japanとの共同開発を行っているひらがな言語パックを合わせて、国際的な視点と日本人固有、あるいは留学生に特化した視点からの総合的なOSSの教育利用に関して検討を行い、形態素解析を用いた教育用コンテンツのひらがな化を実現した。これによって、先進的な教育コンテンツを日本語が得意ではない留学生でも活用し様々な知識を得ることが可能となった。 なお、本研究の成果は工学部留学生委員会でも報告存行い、来年度の留学生基礎ゼミなどにおいて試験利用することになっている。
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