研究課題/領域番号 |
20500849
|
研究機関 | 金沢学院大学 |
研究代表者 |
高田 伸彦 金沢学院大学, 美術文化学部, 教授 (90329433)
|
研究分担者 |
柳澤 良一 金沢学院大学, 文学部, 教授 (80132322)
山口 征三 金沢学院大学, 美術文化学部, 教授 (10141368)
高屋 喜久子 金沢学院大学, 美術文化学部, 准教授 (30350804)
|
キーワード | 2DCGアニメーション / 3DCGアニメーション / マルチメディア / 俳句・連句 / Flash / Shade |
研究概要 |
平成20年度は,平成17年度がら本学主催で開講している「座の文芸と美術」で実施してきた俳句や連句の歴史的な位置づけも踏まえ,文学的な連句(俳句を含む)の調査分析を行い、資料としてまとめた。その中で、連句に対応する静止画を40枚程度作成し、それをアニメーションの題材とした。主として2DCGアニメーションを作成し発表する予定であったが、2DCGのみならず、3DCGまで一部手掛けることができた。その表現に関して、通常の句からイメージされる静止画・アニメーションを主体として表現してきた。しかし、その表現に関しても、直接的(具象的なイメージ)な表現手法ばかりでなく、抽象絵画的な手法によっても表現することにより、より一層句と絵画のコラボレーションにより面白さが発見出来、多面的な表現の実現に向けては、かなり有益な結果が得られたと思う。また、3DCG関しては、現在Shadeツールを使用している。周知のとおり3DCGのアニメーション化は、時間と工夫を必要とするが、よりダイナミックな表現が可能であり、連句のイメージをより多面的に表現できることを、再認識した。今後は、その方面も含め、より新しい分野を展開をしていきたいと思う。 また、それらに基づいた発表・投稿に関しては、6回程度実施しており、研究・制作の分野で、コンテスト等も含め発表の機会を得た。また、海外においても2回発表できたが、日本の文化を外国人に理解してもらう難しさを改めて痛感し今後の課題となった。特に古典的な内容に関しては、外国の文化・慣習とどのように接点を持つかが今後の課題と言える。 なお、授業などの実施に関しては、平成20年8月2日・3日において、金沢学院大学文学部公開講座「座の文芸と美術-“歌仙を巻く"-」を開催した。市民参加型の「連句の会」であり、公開講座として行ない、地域との振興的な側面からも好評であり、継続していきたい。
|