本研究はハイビジョン映像制作を指導する教材ビデオを開発して、次世代の番組制作者の育成をめざす研究に取り組んでいる。最終年度(3年目)は下記内容を実施した。 1. 前年度に開発したハイビジョン撮影と野外ロケを指導する教材ビデオを分析・評価して、教材ビデオの有効性を確認すると共に、開発した教材ビデオの改善点を明確にした。 2. 本研究で研究・開発した「ノンリニア編集を指導する教材ビデオ」と「ハイビジョン撮影と野外ロケを指導する教材ビデオ」を一部修正して、最終完成版(ver2.0)を制作し、インターネット(研究室Webサイト)で広く動画公開した。 3. この教材ビデオを使って映像制作の指導を受けた学生グループを組織し、地域の行政や企業、NPO団体と連携して、社会貢献する映像作品を制作して、完成作品を連携先のWebサイトや大学サイトで情報発信する地域連携プロジェクトに取り組んだ。 4. 教材ビデオの開発、地域連携による映像制作、作品のインターネット動画公開などの取り組みを通して、教材ビデオの有効性やノンリニア編集による映像コンテンツ制作のメリットや問題点を分析・評価した。その結果、ノンリニア編集による番組制作手法はこれからの映像制作を支える優れた制作手法であり、そうした映像制作を中心とした新しい時代のメディア教育を充実させるために、今回開発した教材ビデオは一定の役割を果たすこと確認した。
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