研究課題
個々の学生にたいして学習履歴を個別管理するため、以下の点について研究した。1. 図式を用いてプログラミングを教えるために、動きある図式の表現方法を開発した。教員が学生に対して図式に書き込みを行って個人指導した際のデータを自動記録する表現方法を開発し、その図式と書き込みを再現するシステムを開発した。2. 講義スライドに対する学生の反応を授業中に収集するシステムを開発した。学生にボタン端末を配布し、講義時にこのボタンを学生が押下することによって、講義で使われたスライドに対する理解度を収集するシステムを開発した。収集されたデータにより、講義においてどのスライドがわかりにくいかが判断できる。3. 学習者の理解度を把握する方式を提案し、システムとして実装した。アルゴリズムとデータ構造の理解度を検証するために、プログラミング言語を用いずに図式を用いてアルゴリズムとデータ構造を学生が表現できるツールを開発した。これにより、学生が理解できていない部分が、プログラミング言語に対する理解が足りないことが原因か、それとも、アルゴリズムとデータ構造が理解できていないのかという、理解困難箇所の原因の切り分けが可能となる。また学生同士が教えあってプログラミング能力が養われていることに着目し、学生間の共同学習における会話と、学生の理解度を向上させた意見を記録するシステムを開発し、いかなる学生を組み合わせると学習効果が高まるかを解析した。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件)
Proc. of The Seventh International Conference on Creating, Connecting and Collaborating through Computing 7(非該当CD-ROMで発行)
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