研究概要 |
本研究の目的は,講義と連動したデモンストレーション実験を教室で行い,あたかも実際に本物の実験をすることと同じように,測定条件の変更や評価サンプルの切替,評価実験の切替を遠隔で可能とし,また再生速度を自由にコントロールできる再現実験(以下,リプレイ実験と称す)を可能とする機能を持つネットワーク実験室のプロットフォーム設計の構築である. 平成22年度は,従来のネットワーク実験室が室内実験を主とした実験テーマであったのを,太陽電池の日照相関実験等を野外にておこなう実験テーマとする,フィールド型ネットワーク実験室を新たに構築し,そのプラットフォーム設計とコンテンツ開発を行った.また従来の屋内型ネットワーク実験室を含め,複数のネットワーク実験室群の管理サーバを新たに構築し,リアル実験体験型eラーニングのコンテンツ管理システムを構築した.またこれまでに開発してきたネットワーク実験室用コンテンツ利用の拡張性を持たせるために,ユーザーが複数のコンテンツ及びコンテンツパラメータを選定して,新たなリプレイ実験の構成を可能とする汎用性リプレイ実験コンテンツを開発した.つまり蓄積された多数のコンテンツデータの規格化を行うことにより,ユーザーが新しい実験パラメータで複数の実験コンテンツを同一画面内に再構成し,新たなリプレイ実験を可能とする機能を開発した.例えば,パッケージ型LEDの電流電圧特性評価に同色のチップLEDの電流電圧特性評価を同時に比較したり,発光色の異なるLEDの電流電圧特性評価を同時に比較実験するリプレイ実験を可能とすることができた.
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