研究概要 |
本プロジェクトの目標の一つに「学生にいかにしてプログラミングに熱中させるか」ということがある。この目標を達成するためにコンテストサイトの構築を行った。Robocode自体もゲーム感覚でJavaプログラミング学習が行える優れた教材であるが、学習者同士で作成したロボットを戦わせるためにはRobotファイルの交換が必要となる。これはネットワークを介して行う事で、物理的にも心理的にもより積極的に交換するようになる。本プロジェクトではその考えを推し進め、アップロードが即座にコンテストへの登録となるものとした。それまで各学習者のPCで動かしていたRobocodeをサーバ上で動作させることでこれが可能となった。OSにFreeBSD, CMSにXOOPSを採用し、構築したXOOPS上でRoboLeague for XOOPSを機能させることで実現した。さらに、対戦の実行をcronに登録することで、コンテストが毎晩自動的に行えるシステムとなった。学習者は改良したRobotをcronの実行前にサーバにアップロードする。その後それまで登録されているRobot総当りによる対戦を行い結果をHTML形式に変換し表示する。作成したシステムを本校の実験に導入したが、実質上インターネット接続されている環境であればどこでもコンテストに参加することが可能になったため、実験以外の時間でもファイルをアップロードする学生も見受けられた。また、詫間電波高専との交流戦も行った。学生の自学自習を進めるために、現在本校で利用しているWBTであるWebClassにRobocodeの学習コンテンツを設置していた。現段階でわからない事をWeb教材で調べたり、学習状況をチェックしながらロボットプログラミングコンテストを行える環境を整えたといえる。
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