研究課題/領域番号 |
20500867
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研究機関 | (財)学習ソフトウェア情報研究センター |
研究代表者 |
澤井 進 (財)学習ソフトウェア情報研究センター, コンテンツ研究部, 部長 (60462933)
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研究分担者 |
若木 利子 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (50317369)
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キーワード | LOM / CRM / オントロジーマッピング / セマンティックWeb技術 / e-Learning / NICER / ICOM / デジタルアーカイブ |
研究概要 |
平成20年度の研究は、国立科学博物館などが公開しているデジタルアーカイブ資源を教育用デジタル学習資源として相互変換し知識格納することを目的とする。 その際、問題となるのが、検索システムのデータは利用する機関により互いに形式が異なっており、相互検索ができないことである。その為、検索システムに合わせたデータに人間が手動で変換することが必要である。この変換にオントロジーを用いることで自動化することが本研究の目的である。本研究では既存の検索システムとしてNICER検索ステムと、国立科学博物館の標本情報検索システムを使用する。NICER検索システムのメタデータはLOM(Learning Object Metadata)に準拠して作成されている。標本情報検索システムのメタデータは「概念参照モデル(Conceptual Reference Model:CRM)」に準拠するよう作成されている。 CRMは世界の博物館活動を推進する専門機関ICOMの国際委員会の一つであるCIDOCによって開発されたモデルで、概念同士の関係を形式的に記述したものである。RDF(Resource Description Framework)とはWeb上で識別できるものに関する意味情報を主語、述語、目的語の3つのワンセットを基本単位として表現する意味モデルである。本研究の焦点は、博物館データとLOMを対応させるためにセマンティックオントロジーを用いるという点である。博物館メタデータとLOMを変換する前に、まず両者をRDFS形式に変換し、それからオントロジーマッピングを行う(図1参照)。しかしLOMのRDFは博物館メタデータのRDFに比べて項目の作りが荒く、抜けているものも幾らか存在する。そこでLOMのRDFを博物館メタデータのRDFに組み込むためのオントロジーを開発した。
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