• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

原爆被爆者の放射線影響調査に関する科学史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20500871
研究機関東京海洋大学

研究代表者

柿原 泰  東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (60345402)

キーワード科学史 / 被爆者 / 放射線 / 疫学 / 遺伝学
研究概要

原爆被爆者調査とは何だったのか、その社会的意味を科学史的に明らかにするため、本年度も引き続き、とくに原爆投下直後から始まり占領開始期に組織化された日本側の原爆調査について重点的に調査・検討を進めた。
まず、東京帝国大学医学部教授であり海軍軍医でもあった、原爆調査における日本側の中心人物の都築正男について、2008年度末に広島で行なった資料調査をふまえ、さらに調査した。次に、学術研究会議「原子爆弾災害調査研究特別委員会」の設置をめぐる経緯について先行研究においても知られていなかったレベルまで詳細に資料を発掘し調べ直した。また、その調査に従事した一人でもある加藤周一について原爆調査とのかかわりや彼の原爆をめぐる発言を網羅的に調べ、検討を行なった。
なお、本研究を進めるにあたっては、昨年度と同様に、市民科学研究室の低線量被曝研究会メンバーに研究協力を仰いだ。低線量被曝研究会は毎月約1回(2009年度は計10回)の定例の研究会を開催しており、上記の研究内容について報告・検討する機会となっている。さらに、2009年7月には公開学習会「長崎原爆 投下の経過を再構成する」(講師・桑垣豊氏)を開催し、原爆投下の経過についてもいまだ正確なことがわかっていない点が多くあることを認識した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 原爆調査の歴史を問う~広島・長崎の原爆調査関係地訪問記その1~2009

    • 著者名/発表者名
      柿原泰
    • 雑誌名

      市民科学 25

      ページ: 1-1

  • [雑誌論文] 原爆調査の歴史を問う~広島・長崎の原爆調査関係地訪問記その2~2009

    • 著者名/発表者名
      柿原泰
    • 雑誌名

      市民科学 26

      ページ: 1-9

  • [学会発表] 新自由主義の時代におけるリスク論と科学技術論2009

    • 著者名/発表者名
      柿原泰
    • 学会等名
      科学技術社会論学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2009-11-15

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi