研究概要 |
昨年3月にタイ北部チェンマイを訪問調査した際に,中等・高等教育機関入学者の出身地分布および卒業者の就職先地に関するデータの入手の可能性を確認したが,2010年3月8日から20日にかけて再度チェンマイを訪問し,5大学,2専門学校,3中等学校を訪問し,入学試験の実施方法,入学者の出身地および卒業生の進路先等について聞き取りとデータ収集を行った.現在,収集したデータの集計中であるが,当初予想したほどに大卒者のバンコク都市圏への就業目的の移動量は大きくないことが判明した.むしろ,北部地域に留まる比率が高い.また,タイ北部においても高等教育機関への進学熱が高く,調査した普通高校の卒業生の大半が大学進学者であった.しかも,地元大学への進学率は高かった.これらの調査結果は5月日東北地理学会春季大会にて口頭発表することにしている. そのほか、チェンマイの南方約50kmにあるランプーン工業団地を再度訪問し,そこに立地する日系企業を訪問し、従業者の求人方法および現従業員の学歴構成、就業状態の特徴などについて聞き取りを行った。この点についても,上記学会にて報告する予定である.
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