研究概要 |
日本海東縁変動帯の沿岸において,海成段丘・離水海岸地形の高度分布から逆問題として震源断層の諸元を第一次近似的に解き,海域に分布する活断層の地震発生の可能性について検討した。その結果,旧汀線の高度分布は,その震源断層セグメントを沖合数10km(海岸~大陸棚近傍)に想定し逆断層としてのすべりを与えることで復元された。想定される地震規模Mw6.7-7.6,地震の発生間隔は数千年程度,現成波食棚の幅が広い海岸(奥尻島,松前半島,函館平野西岸,西津軽艫作半島,飛島)は次の大地震発生が近いことを暗示している。
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