| 研究概要 |
本年度は、Webマルチメディアコンテンツに関する研究のうち、主に、地図コンテンツに関する研究を行った。一つは、地図の意味構造化に関する研究であり、周回道路探索手法の提案とその高速化についての研究を実施した。これにより、高速に地図を意味降下することが可能になった。二つ目は、Focus+Glue+Contextマップの拡張であり、複数Focusが表示されているときに、それぞれのFocusが重なった時に、まるで水滴がくっつくかのようにFocusが表示される仕組みである。これにより、より扱い易いFocus+Glue+Contextマップインタフェースを実現可能になった。3つ目は、Focus+Glue+Contextマップのインタフェースに関する研究であり、マルチタッチディスプレイを用いたインタフェースを提案した。これにより、Focus+Glue+Contextマップにおけるマルチタッチインタフェースの可用性について検証した。すべての研究において、システムを実際に試作し、被験者実験をおこなうことによって、有用性を確認した。
電子情報通信学会論文誌と、ICT活用教育方法研究の論文誌に論文が掲載された。また、4件の国際会議において研究発表を行った。さらに、国内外の会議において研究を発表し、W2GIS2011という国際会議においてBest Presentation Awardを,DEIM2011というフォーラムにおいて優秀インタラクティブ賞を、電子情報通信学会より優秀論文賞を、教育システム情報学会学生研究発表会において優秀賞を受賞するなど4つの賞を受章することができた。
これらの成果はいずれも,Web上で扱われるマルチメディアコンテンツである,映像,地図,実世界上の人の,高度利用に関する研究であり,マルチメディアコンテンツを中心としたWebサービスの発展に寄与できると考えている.
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