研究課題
東シベリア・ヤクーツク近くの2002年8月のMOIDS画像の分光ミクセル解析を行い、各画素(500m×500m)内の各土地被覆カテゴリー(地表火、樹冠火、森林(樹種ごと)、草地(疎および密))の面積率を得た。試験地域では2002年の5月から7月にかけて、地表火および樹冠火が起こった。2002年に火災が起こっていない場所では、その過去数年は火災を受けていない。分光ミクセル解析の際に、各土地被覆カテゴリーの分光反射データの平均値を与えた。分光ミクセル解析によって得た面積率と、Landsat ETM+画像による、30m×30m単位の土地被覆分類結果と比較し、見積精度を評価した。このLandsat ETM+画像の分類結果は、現地調査(2002年8月に行っている)および1m分解能のIKONOS衛星(2002年8月取得)により検証されている。実際のMODIS画像を用いた解析の結果、MODIS模擬画像と比べて、大気効果を含むノイズの分だけ面積率の見積の精度が下がった。また、火災直後と火災後2年目の画像による評価を行った。2004年8月取得の対象地域のLandsat ETM+画像を入手し、同様に2004年8月のMODIS画像について分光ミクセル解析を行った。その際に、地表火、樹冠火を受けた場所が2年経って植生回復の結果分光反射がどのように変化したか調べた。その変化を考慮することにより、面積率の見積が改善した。画素ごとに、土地被覆カテゴリーの面積率の見積の整合性を調べ、植生の年々変動や大気効果の取り扱いを検討した。
すべて 2008
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農業農村工学会誌 76巻
ページ: 1097-1100
Asian Journal of Geoinformatics 8(3)
ページ: 19-27