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2008 年度 実績報告書

健康診断被験者母子の毛髪PIXE分析と環境健康影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 20510026
研究機関長崎大学

研究代表者

高辻 俊宏  長崎大学, 環境科学部, 准教授 (70163219)

研究分担者 中村 剛  長崎大学, 環境科学部, 教授 (80039586)
世良 耕一郎  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00230855)
キーワード環境影響評価 / 毛髪PIXE分析 / 統計解析 / 環境分析
研究概要

福岡市の乳幼児健康診断の1か月健診と10か月健診を受診する母子のうち、同意文書により調査協力が得られた1000組の母子から収集した毛髪中の微量元素をPIXEで測定した。PIXE測定は、日本アイソトープ協会仁科記念サイクロトロンセンターで行った。
29元素が検出され、そのうち19元素は70%以上の検体から、26元素は50%以上の検体から検出された。測定の結果を分析したところ、全ての元素の分布がBox-Cox変換後近似的に正規分布に従っていること、Sはほぼ定数であることがわかった。このことは、測定が適切かっ安定的に行えたことに対応し、毛髪中のSの含有量はほぼ一定であるという既知の事実と一致している。
標準的な手法とされているICP発光分析において必要な毛髪の量の下限値を調べたところ、最低0.25g必要であり、それでも、測定可能な元素は限定されることがわかった。これは、10cmの毛髪が100本以上となるため、採取は非現実的であることがわかった。PIXEの測定は1本あれば可能である。
毛髪採取時に、食生活のアンケート調査を実施しており、現在分析中である。今後、PIXE分析の結果との関係を調べる。食生活と重金属類の摂取量、アトピー性皮膚炎などの健康状態との関連を調べていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Simulation program for power and sample size determination in logistic analysis of single nucleotide polymorphisms when the response variable is subject to misclassification.2009

    • 著者名/発表者名
      T. Yamada
    • 雑誌名

      Computer Methods and Programs in Biomedicine (掲載確定)(印刷中)(未定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Risk analysis of software process measurements2008

    • 著者名/発表者名
      Kojima, T
    • 雑誌名

      Software Quality Journal 16

      ページ: 361-376

    • 査読あり
  • [学会発表] PIXEによる福岡市乳幼児検診の毛髪分析(第1報)一母親の出産1か月及び10か月の比較2008

    • 著者名/発表者名
      中村 剛
    • 学会等名
      第14回NMCC共同利用研究成果発表会
    • 発表場所
      岩手医科大学附属循環器医療センター
    • 年月日
      2008-05-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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