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2008 年度 実績報告書

生物多様性条約に基づく生物遺伝資源の利用に伴う利益配分メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20510034
研究機関名古屋大学

研究代表者

林 希一郎  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (80432219)

キーワード環境政策 / 利益配分 / 生物遺伝資源 / 生物多様性条約 / 食糧農業植物遺伝資源条約
研究概要

生物多様性条約(CBD)の重要課題である遺伝伝資源アクセスと利益配分(ABS)課題について、平成20年度は主に国際的な議論の動向の把握および国内機関に対するヒアリング調査によって基礎的情報の収集・整理を行った。
1.国際議論の動向調査
本年度は、関連国際会議の基礎的文献収集および関連会議への出席(OECD-WGEAB、CBD-WGABS等)による情報収集・整理とともに、関連国際環境条約(生物多様性条約およびFAO食糧農業植物遺伝資源条約)におけるABSの議論に係る会議議事録および会議資料の収集・分析により実施した。ABS課題は、2010年に名古屋で開催されるCBD-COP10(第10回締約国会議)において、法的拘束力のある国際レジーム(IR)の議論がまさに行われている課題である。本年度の研究では、さまざまな国際フォーラムの場での議論や交渉カントリーグループの見解を網羅的に整理し、外観することにより、国際交渉における着地点のあり方を模索するための基礎資料を収集した。これらの研究成果を活用しつつ、国際交渉の進展に役立てる政策提言につなげるという政策的重要性を有する。
2.利益配分メカニズムに関する研究
具体的な利益配分メカニズムに関する研究では、関連機関(経済産業省、環境省、農林水産省、日本バイオインダストリー協会、地球環境戦略研究機関等)への聞き取り調査及び、国内企業の利益配分に係る情報収集によって、基礎情報の収集を行った。また、インドネシアの研究機関を訪問し、途上国側の利益配分の選好に関する基礎調査をヒアリング及びアンケートを用いて実施した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 遺伝資源アクセスと利益配分(ABS)の生物多様性政策としての有効性に関する一考察-生物多様性オフセット, PESとの比較を交えて-(採択済み)2010

    • 著者名/発表者名
      林希一郎
    • 雑誌名

      日本環境共生学会誌 (未定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生物多様性条約COP10のABS(遺伝資源アクセスと利益配分)の論点2009

    • 著者名/発表者名
      林希一郎
    • 雑誌名

      環境アセスメント学会誌 7(2)

      ページ: 36-41

  • [学会発表] What is Appropriate Benefit-sharing in the Access and Benefit-sharing Issues in the Convention on Biological Diversity? - Lesson and Learned from Practical Studies-2009

    • 著者名/発表者名
      林希一郎
    • 学会等名
      R'09 Twin World Congress
    • 年月日
      20090900
  • [学会発表] 生物多様性と経済・市場2009

    • 著者名/発表者名
      林希一郎
    • 学会等名
      日本環境共生学会
    • 発表場所
      筑波国際会議場
    • 年月日
      20090900
  • [学会発表] 遺伝資源アクセスと利益配分(ABS)と新革新的資金メカニズム(COPIX/11)との関係-生物多様性条約の課題-2009

    • 著者名/発表者名
      林希一郎
    • 学会等名
      環境経済・政策学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [図書] 生物多様性・生態系と経済の基礎知識 第10章生物遺伝資源アクセスと利益配分(ABS)2010

    • 著者名/発表者名
      林希一郎
    • 総ページ数
      412
    • 出版者
      中央法規出版
  • [備考] ・環境監査研究会定例会「遺伝資源アクセスと利益配分~生物多様性条約のホットトピック~」(200912、於:東京)にて講演・環境省の私的研究会「生物多様性の経済的側面に関する研究会」(200913、於:東京)にて講演

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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