研究課題
基盤研究(C)
生物多様性条約(CBD)の第3の目的である遺伝資源アクセスと利益配分(通称、ABS)の課題は、2010年に愛知県名古屋市で開催された第10回締約国会議(COP10)において、名古屋議定書として採択された。本研究では、名古屋議定書の採択までの議論の論点や各国の交渉の背景を整理するとともに、ABSの実施上の大きな課題の一つである利益配分の優先度を分析した。この結果、科学的研究と商業化目的では利益配分の優先度は異なるが、金銭的利益配分、特にアクセス料に対する優先度が高いという結果が得られた。また、利益配分の有効性の分析を通じて、早期段階に配分される利益と長期的に配分される利益の効果的な組み合わせが有効であるという結果が得られた。
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PESとの比較を交えて- 環境共生 No.17
ページ: 27-34
季刊環境研究 招待論文 No.57
ページ: 108-115
環境アセスメント学会誌 招待論文 vol.7,No.2
ページ: 36-41