• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

気候安全保障に立脚した環境ガバナンスの制度構築

研究課題

研究課題/領域番号 20510036
研究機関京都大学

研究代表者

松下 和夫  京都大学, 地球環境学堂, 教授 (20346034)

キーワード気候安全保障 / 環境ガバナンス / 低炭素社会 / 環境政策統合 / グリーンニューディール
研究概要

本研究はこれまでの環境ガバナンス論研究の成果の上に立ち、現下の国際政治上の重要な課題となっている、「気候安全保障」に関し、環境ガバナンス論の観点から制度構築への諸課題と論点を明らかにしようとするものである。これまでの主な研究実績としては、(1)「気候安全保障論」の概念とその意義の研究、(2)これまでの「地球環境安全保障論」、「人間の安全保障論」等との関連における「気候安全保障論」の意味の同定がある。2008年度のエコロジカル・シチズンシップと気候安全保障の含意の考察に引き続き、2009年度においては、持続性に向けた環境政策統合論の考察を進めるとともに、気候安全保障論の一環としてのグリーンニューディール、COP15に向けた議論とその成果を検証し、2013年以降の国際気候変動枠組みにおける気候安全保障論の動向に関する研究を行った。また、参議院の国際・地球温暖化問題調査会で、気侯安全保障に関する審議が行われることとなり(2010年4月7日)、参考人として研究代表者が招致されることとなったので、そのための発表資料をとりまとめた。その内容としては、気候安全保障に関する最近の国際的議論(英国ベケット外相演説(06.9)、中環審気候変動に関する国際戦略専門委員会報告(「気候安全保障に関する報告」(07.6)、独連邦政府気候変動諮問委(WBGU):「安全保障リスクとしての気候変動」(07)、米下院「米エネルギー・安全保障法案」(気候安全保障への言及)可決(09.6)等)をレビューし、そのうえで気候安全保障問題に関する我が国の取り組み方向に関する提案を行うものであった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 持続可能性のための環境政策統合とその今日的含意2010

    • 著者名/発表者名
      松下和夫
    • 雑誌名

      環境経済・政策研究 3巻1号

      ページ: 21-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 誰が地球に責任を負うのか-COP15の「成果」と先進国の責務2010

    • 著者名/発表者名
      松下和夫
    • 雑誌名

      外交フォーラム 23巻3号

      ページ: 18-21

  • [雑誌論文] 持続可能な社会の構築と市民の役割-社会システムの変革とシチズンシップ2009

    • 著者名/発表者名
      松下和夫、春日あゆか
    • 雑誌名

      環境思想研究 2

      ページ: 57-65

    • 査読あり
  • [学会発表] 持続可能な開発のための政策統合2009

    • 著者名/発表者名
      松下和夫
    • 学会等名
      環境経済・政策学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2009-09-26
  • [図書] 持続可能な未来のための民主主義2009

    • 著者名/発表者名
      足立幸男編著(松下和夫分担執筆)
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi