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2008 年度 実績報告書

持続可能な消費社会での新ライフスタイルの検討-産業連関的環境家計簿分析の応用-

研究課題

研究課題/領域番号 20510040
研究機関早稲田大学

研究代表者

鷲津 明由  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60222874)

キーワード影響評価手法 / 環境経済 / 環境活動 / 環境と社会 / 計量経済学
研究概要

本年度は,様様な消費活動のうち,食生活着目した。ある消費者の食生活を,個々の食材の組み合わせからなる一つの集合ととらえ,この集合がある方向へ変化するときのLCAの比較分析を最終目的とし,それに先だって本年度は,分析の基礎となるモデル・メニュー(食材の集合)の設定と,その変化の方向を詳細なデータに基づいて予測した。
具体的にはまず,無作為抽出された関東地域194家庭の365日の食卓を記述したデータに基づいて,いろいろな世帯属性を持つ家計が,どんな食生活をしているかを分析した。まず,和洋中のメニュー選択には,時間をどのくらいかけられるか,家族がそろっているか,主婦の年齢層がどのくらいか等の要因が関わっていることがわかった。同データでは,調理エネルギーに関わるデータは得られないので,調理エネルギーの大きさは調理時間に関係し,さらに調理時間は中食の利用率,食材の使用品数,調理方法に依存すると考え,世帯属性と,これらの変数の関係について分析した。その結果,主婦が仕事に従事しているかどうか,小さい子供がいるかどうか,夫が食卓に参加しているかどうか等の要因がこれらに影響を与えていることがわかった。また同データに廃棄物に関する直接的な調査項目はないが,廃棄物への配慮がどのくらいなされているかを見るために,「作り置きや買い置きを利用して献立をたてる」ことにどのような家庭が注意を払っているかを検討した。
上記の考察に基づいて,朝食3メニュー,昼食4メニュー,夕食5メニューの策定を行った。各メニューの構成には現実の和洋中のメニュー構成比,中食(replaced meal)構成比等が考慮されており,現代の「典型」メニューと結論づけることができる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] アジア発展の構造分析(一)-レオンチエフ〜尾崎研究をふまえて2008

    • 著者名/発表者名
      鷲津明由
    • 雑誌名

      早稲田社会科学総合研究 9(1)

      ページ: 25-42

  • [雑誌論文] 消費者行動変化の環境影響に関する考察-AIDS需要関数と産業連関的環境家計簿を用いた分析-2008

    • 著者名/発表者名
      中野諭, 鈴木将之, 鷲津明由
    • 雑誌名

      日本LCA学会誌 4(4)

      ページ: 367-376

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アジア発展の構造分析(二)-レオンチエフ〜尾崎研究をふまえて2008

    • 著者名/発表者名
      鷲津 明由
    • 雑誌名

      早稲田社会科学総合研究 9(2)

      ページ: 48-64

  • [雑誌論文] 食生活のライフサイクル環境影響評価に向けて-廃棄物産業連関表(WIO)の応用分析2008

    • 著者名/発表者名
      鷲津明由, 神田誠, 野村充之, 津田淑江, 鷲津明由
    • 雑誌名

      第4回LCA学会講演要旨集

      ページ: 18-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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