電磁界のインスリン分泌細胞に対する有害・無害性、有益性の解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20510046
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 放射線・化学物質影響科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 櫻井 智徳 京都大学, 生存圏研究所, 特定准教授 (90400142)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 糖尿病 / 電磁界 / インスリン分泌細胞 / サイトカイン刺激 / 極低周波 / 定常磁場

研究概要

糖尿病が発症する原因のひとつに、炎症性サイトカインによってインスリン分泌細胞が傷害されることが挙げられる。一方、我々は、日常生活を送る上で、家電製品等から発生する弱い電磁界を受けている。日常生活で受けている強度の電磁界は、炎症性サイトカインによるインスリン分泌細胞のダメージに対して影響を及ぼさないが、日常生活で受けているよりも50～100倍強度が大きい電磁界は、炎症性サイトカインによるインスリン分泌細胞の傷害を増加させた。

研究成果

• [雑誌論文] Shingo Terashima, Junji Miyakoshi. Effects of strong static magnetic fields used in magnetic resonance imaging on insulin-secreting cells. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tomonori Sakurai
  • 雑誌名: Bioelectromagnetics誌 30巻 ページ: 1-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] Biological effects of strong static magnetic fields on insulin-secreting cells. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tomonori Sakurai, Junji Miyakoshi.
  • 雑誌名: Journal of Physics : Conference Series誌 156巻 ページ: 012014
  • 査読あり
• [学会発表] Effects of extremely low frequency magnetic fields on insulin-secreting cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: 櫻井智徳, 清川倫子, 宮越順二
  • 学会等名: AP-RASC'10
  • 発表場所: 富山市
  • 年月日: 2010-09-23
• [学会発表] マイクロアレイ法による高周波電磁波の影響評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 櫻井智徳、成田英二郎、清川倫子、多氣昌生、鈴木敬久、宮越順二
  • 学会等名: 電気学会マグネティックス研究会
  • 発表場所: 金沢市
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] The effects of extremely low frequency magnetic fields on adipogenesis. (2009)
  • 著者名/発表者名: 櫻井智徳, 清川倫子, 宮越順二
  • 学会等名: BioEM2009
  • 発表場所: ダボス、スイス
  • 年月日: 2009-06-17
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/space/people/sakurai/SakuraiTopPage.htm
• [産業財産権] Method of increasing amount of insulin production and/or secreted by insulin-producing cells (2008)
  • 発明者名: 宮越順二、櫻井智徳
  • 権利者名: 弘前大学
  • 産業財産権番号: 特許,英国出願番号第0625203.5号
  • 取得年月日: 2008-09-25