1.既存眼鏡またはサングラス形状によるレンズ裏面反射量の定量 紫外線の進入角度が側面(前額面)からの場合は、眼鏡、サングラスのテンプルの形状が太いものや側面からの光をカットするデザインのものが有効であったが、紫外線の進入角度が後方50度、75度(前顔面を0度とする)では、サングラス等の形状では後方からの紫外線をカットすることが不可能であった。後方からの紫外線の進入では眼鏡等のフレームで反射した2次的な光が、眼鏡非装用時よりも多く進入することが明らかとなり、眼鏡等レンズの反射防止コーティングの重要性が確認された。 2.顔面の反射による2次的な紫外線の眼内進入量の定量 紫外線反射剤(サンスクリーン)を顔面に塗布した場合には、眼部に入射する紫外線量が30%程度上昇した。眼部周辺で反射された紫外線が眼鏡、サングラス等のレンズで集光されて2次的に眼内に進入することが明らかとなり、眼鏡等のレンズ裏面反射防止が重要であることが示された。 3.紫外線反射防止コーティングレンズ試作 紫外線反射防止コーティングを行うことにより、無処理に比べて紫外線の反射全量を80%以上を軽減できることが明らかとなった。
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