研究概要 |
教育の場合,学生(学習モチィベーション,学習技術)を中心にし,教師(教育技術,ナレッジサイエンス),教材(IT,専門知),学校(マネジメント)を要素として相互関係を持つ総合システムによって,学生が伸びていくとモデル化できる。本研究では,教育によって生み出された価値が学生に与えた変化(効用)の測定モデルの研究を行っている。 本研究では,サービス・サイエンスに基づく教育活動の質測定モデルに関して,以下のような様々な角度からの研究を行う。 (1)MT(マハラノビス・タグチ)システムを教育効果測定モデルに拡張したモデルの研究 (2)学生学習支援のためにCRM(Customer Relationship Management)を拡張したSRM(Student Relationship Management)の提案,及び学生の学習型タイプに分類する方法の研究 (3)サービス・サイエンス的考えを拡張し,教育現場の質的向上に関して,教育・学習プリズムモデルを提案し,さらに異質性を考慮した教育効果測定モデルの研究 (4)学習型PDCAサイクル及びCAPDサイクルを用いた学習プロセスの学習効果に与える影響の研究 (5)キャリア教育の効果を縦断的構造方程式モデリングによって分析した研究 (6)ベイジアン・ネットワークを用いて学生タイプ別の教育効果を測定した研究 (7)樹木構造接近法を用いて受講期間分析をすることによる学生タイプ別教育改善の研究 (8)理工系大学生の好んで行なっている大学数学の学習の仕方に関してコンジョイント計測を行ない,成績という外部制約を入れて分析をした制約付きコンジョイント分析による研究 (9)Guba and Lincolnが提唱する「第四世代評価」と文部科学省の定める「学士力」の両方を考慮し,教育の質保証・向上のために提案した教育効果測定モデルに関する研究
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