研究課題/領域番号 |
20510143
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
藤澤 克樹 中央大学, 理工学部, 准教授 (40303854)
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研究分担者 |
後藤 順哉 中央大学, 理工学部, 准教授 (40334031)
野々部 宏司 法政大学, デザイン工学部, 准教授 (40324678)
梅谷 俊治 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80367820)
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キーワード | 最適化問題 / オペレーションズ・リサーチ / HPC(高性能計算) / クラスタコンピューティング / グリッドコンピューティング / クラウドコンピューティング |
研究概要 |
20年度は研究実施計画に基づいて以下の研究、開発を行った。 1.最適化問題用オンライン・ソルバーに関する基盤システムの開発 登録されている各アプリケーションによって適切で使い勝手の良い入出力インターフェイスを作成した。具体的には最適化ソルバーや計算サーバ、また並列計算を行う場合のプロセス数などの指定を行うことが出来る。さらに定期的に途中結果を計算サーバから回収して表示する機能やGoogleMaps上に結果を表示する機能を付加した。また外部計算サーバとしてクラウドコンピューティングの機能を用いてAmazon EC2などを追加できるようになった。 2.高度な自動設定機能を備えた最適化ソフトウェアの開発 半正定値計画問題に対するソフトウェア(SDPA)に自動設定機能を付加した。具体的には入カデータの特性によって、適切なデータ構造及び計算方法を選択する機能である。この機能によってユーザはデータの特性を気にすることなく、オンライン・ソルバーを使用することができる。さらにAmaZon EC2のような仮想マシン上での実行も考慮して、計算するスレッド同士がCPUコアの選択で競合しない仕組みも実装した。 3,実用的な最適化問題の追加 半正定値計画問題に加えてカーナビなどで幅広い応用を持つ最短路問題をオンライン・ソルバーに追加した。全米データにおいて高速に最短距離、最短時間のルートを計算することができる。今年度付加した新機能は特に最適化分野では他に類を見ない独創的なものであり、すでに公開中のオンライン・ソルバーは世界中で多くのユーザに使用されている。
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