研究課題
本研究では、経営工学的知見を集約した情報構造化手法を開発すると共に、様々な経営学、経営工学上の諸問題を対象として、手法の有効性を実証的に示すことを目的とし、理論的なモデルや枠組みを駆使した"基礎理論的アプローチ"と企業との共同研究等や独自収集したデータの分析等による"実証的アプローチ"を併用して研究に取り組んだ。具体的には、いくつかのサブテーマを通じ、高度情報化社会において、膨大かつ多様な形式で分散蓄積されるようになったデータや情報、知識を工学的に構造化する方法について研究を行い、いくつかの興味深く、利用価値の高い成果を得ることができた。特に、インターネット時代の経営情報分析のためのツールとして、経営工学の目的に適合したテキストデータの分析技術や情報推薦技術などを研究し、従来の手法よりもパフォーマンスに優れた手法を提案している。ユーザが使用した商品について自由に評価やコメントを記述することができる評判Webサイト上のデータに対しては、マーケティング調査を支援する技術の確立が望まれており、本研究でも情報の階層的構造化手法やテキスト情報の分類手法、ユーザレビューの自動集約手法などを提案した。一方、テキストデータや情報アイテムの自動推薦などの問題に対する理論的研究として、ベクトル空間モデル上で表現されるテキストデータの分析手法のパフォーマンスについて、漸近的評価に基づく分析を行い、様々な成果を示すことに成功した。これらの成果については、その一部を2010年度までの学術論文や学会で発表済みであるが、2011年度も引き続き学会や論文誌における発表を目標として準備を進めており、経営工学や情報工学系の学会等で公表の予定である。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (10件) 図書 (1件)
電子情報通信学会 技術研究報告 情報理論
巻: Vol.110, No.363 ページ: 79-84
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日本経営工学会論文誌
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電子情報通信学会 技術研究報告 人工知能と知識情報処理
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巻: Vol.110, No.137 ページ: 16
巻: Vol.110, No.137 ページ: 95-100