研究課題
連続型k-システムとは、システムを構成するコンポーネントが1カ所に集中して故障するとシステム故障となるシステムの総称である。多状態・連続型k-システムは従来の2状態よりも多くの状態を持つコンポーネントから構成され、そして、より複雑なシステム形状と状態を持つ連続型k-システムのことである。これらのシステムは、例えば、2次元や3次元の物体のパターン認識確率の評価、立体的に配置されたセンサー(例えば衛星)等による監視システムの評価、液晶画面の評価などに適用される。本年度は、1)1次元の多状態・連続型k-システムの一種である多状態k-out-of-nシステム及び多状態連続k-out-of-nシステムの状態分布算出アルゴリズムの高速化を状態数削減の考えをもとに実施、2)1次元の連続型k-システムの一種である線形連続k-out-of-n:Fシステム及び円形連続k-out-of-n:Fシステムの最適配置を、大規模なシステムにおいても効率的に求めることが可能なSAアルゴリズムを提案、3)評価基準をシステム状態の期待値とした場合の多状態連続k-out-of-nシステムの最適配置を効率的に求めるアルゴリズムの提案、さらに、上記1)の考えを基に、5)s種類の結果を有する試行列における連の分布の効率的な算出方法(オーバーラップを許さない場合)、上記1及び2)の考えを基に、6)直並列系の2目的最適配置問題の効率的な解法として、横型探索に基づいたアルゴリズムとMOGAに基づいたアルゴリズムの提案を行った。
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