研究課題
通信網、電力システム、空調システム、鉄道網等、社会基盤を成す各種システムにおいて、可能な高信頼化対策の中から妥当なものを容易に決定する手法を確立し、ソフトウェアツールとして具体化するとともに、それらシステムの信頼性実態とあるべき信頼性水準を明確にすることを目的に研究を進めている。具体的には、電力システム、空調システム、鉄道網等、社会基盤を成す各種システムに対して、(1)標準となる信頼性モデルと評価方法を構築し、代替案選択を容易にする、(2)サービス停止の影響度を分析し、信頼性目標を導く手法を確立する、(3)各システムの信頼性実態を把握し、要改善点を抽出する、(4)社会基盤システムが複数あった場合の、相互の利用関係を考慮した評価法を確立することを目指している。上記に列挙したシステムの信頼性モデル構築および信頼性評価方法に関して、平成21年度は以下の検討を行った。(1)電力および空調システムについては、マイクログリッドシステムの信頼性評価を目的に、平成19年度に既に開発している試験的プログラムに基づき、実規模システムを対象とする信頼性評価プログラムを完成させ、マイクログリッドおよび空調システムに適用するとともに、各種システム構成の評価及び信頼性実態把握に基づく、要改善事項の抽出を行った。(2)鉄道網の信頼性検討に関しては、平成19年度に実施した地下鉄信頼性の基礎的検討を基に、鉄道網全般の信頼性評価手法の基礎検討を行った。(3)社会インフラ複合時の信頼性検討については、複数インフラが協調している場合の例として、まずは題材を通信網に求め、伝達網と制御網を総合して信頼性設計するために必要な、モデル化と評価法の検討を行った。
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電子情報通信学会研究技術報告 EE2008-54
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電子情報通信学会研究技術報告 R2008-14
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International Workshop on Vinsion, Communication and Circuits(IWVCC2008) IWVCC2008
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