本研究では、身体障害者などが地下鉄駅を利用する場合のバリアフリー情報をその場で、いつでもどこでも誰でも入手できる情報環境の構築を行う。駅などの平面図等を含んだイメージ情報も携帯情報端末に送信することが可能となり、障害者などの利便性は格段に向上する。 携帯情報端末でリアルタイム性、利便性を重視しており、現在の自宅のPCで事前に確認する方法と一線を画しており、そうした取り組みは先駆性に富んでいる。また、地下鉄駅の閉域空間で自分の位置確認を簡易に行えるシステムの提案を行うことから、本研究は独創性も富んでいる。 (1)情報環境の提案とシステム開発 今後のシステムの全国展開を視野に入れ、標準となる情報環境を構築する。通信事業者との協議も行う。 (項目) バリアフリー情報の標準化 情報環境の標準化 プロトタイプIの開発・テスト 通信事業者の協力 (2)位置確認や案内情報表示等に関連する技術シーズ調査 バリアフリー情報を表示する携帯情報端末の技術シーズや地下鉄駅などの閉域空間での位置情報確認に関連する技術シーズを調査し、本事業への適用可能性について検討する。本人の位置確認で使用する技術について、電源も含めて完全に無配線で、情報ネットワークを構築することができるZigbeeなどが有力である。将来、安価となると想定されるアメリカ発の新技術である。
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