前年度までの数値解析手法の開発を進め、3次元モデルによる大規模な数値解析の高速化の為の具体的な組み込みを行い、本研究全体に必要な個々の解析手法は構築できたが、本年度は具体的に下記の4つのステップで研究を実施した。 1) 解析手法の検討 開発した3次元モデルによる解析手法とその高速化の検証。 2) 実験による検証 対象とする問題の定性的な傾向の再確認、整備した数値解析手法の妥当性検証と精度の確認を目的として、前年度までに実施したアーチに関する静的および動的な破壊実験の事後分析に加え、下記の実験を実施した。 ・実験"S"シリーズ;RCシェルにおける複合非線形挙動の検証実験(破壊実験) 3) 関連大型実機構造物の実測 関連する大型構造物の施工事例について、自重に対するたわみ、鉄筋ひずみの計測を実施した。また、振動実験の計画を実施し、予備実験を実施した。これらのデータの分析と事後検証により解析モデルの妥当性の検討を行った。 4) 全体のまとめ 最終年度にあたり、総括を実施した。
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