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2008 年度 実績報告書

人工肺と組織細胞を用いた呼吸器・代謝系非動物実験による火災ガス毒性評価方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20510167
研究機関大分工業高等専門学校

研究代表者

小西 忠司  大分工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (00225468)

キーワード火災ガス / 非動物実験 / 毒性試験 / 人工肺 / 肺胞上皮細胞株 / 火災安全 / 一酸化炭素 / シアン化水素
研究概要

「研究の目的」
気密性建築物火災等で起こる低酸素濃度環境で生成される火災ガスが,居住者や消防職員に与える生理的影響を人工心肺システムと組織細胞を用いて構築した呼吸器・代謝系の非動物実験において明確にし,気密性建築物火災における火災ガスの毒性評価を行い,消火活動,避難および建築物等の火災安全対策を提言することを目的とする.本年度は,(1)人工呼吸系ガス回路の構築,(2)火災ガス発生システムの構築,および(3)肺上皮細胞の培養,増殖試験を行った.
「当該年度に実施した研究の成果」
(1)人工呼吸系ガス回路の構築
マウス用レスビレータ,水平拡散チャンバーから構成される人工呼吸系ガス回路を構築した.水平拡散チャンバーに設置された肺上皮細胞にマウスの呼吸数に合わせた火災ガスを暴露するシステムを構築した.
(2)火災ガス発生システムの構築
温度制御装置により設定された温度に保持された石英管にサンプルを設置して,下部或いは側部より空気を流入させ,マウス用レスビレータに導入するシステムを構築した.
(3)ヒトII型肺胞上皮細胞株A549の培養,増殖試験
(1)A549の培地を検討した結果,EagleにFCS10%,ペニシリン5mL(0.51%),L-グルタミン1%培地で5%CO2,37℃条件における増殖曲線を作成した.
(2)火災ガスによるA549の細胞毒性評価方法を検討した結果,トリパンブルー4%溶液およびCell Counting Kit-8(高感度水溶性ホルマザンを生成する新規テトラゾリウム塩WST-8を発色基質)で可能なことが分かった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Sealing Analysis on Pulsating Flame Spread over Liquids2008

    • 著者名/発表者名
      Kozue Takahashi, Akihiko Ito, Yuji Kudo, Tadashi Konishi, Kozo Saito
    • 雑誌名

      International Journal of Chemcal Engineering

      ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [図書] Progress in Scale modeling2008

    • 著者名/発表者名
      Kozo Saito, editor
    • 総ページ数
      507
    • 出版者
      Springer

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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