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2008 年度 実績報告書

メタボリックシンドロームにおける低酸素応答による酸化プロテオミクス

研究課題

研究課題/領域番号 20510192
研究機関大阪医科大学

研究代表者

境 晶子  大阪医科大学, 医学部, 助教 (30225750)

研究分担者 林 哲也  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (30257852)
吉田 秀司  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (60288735)
キーワード低酸素ストレス / プロテオミクス / MALDI / 等電点電気泳動法
研究概要

低酸素による発現変動
20年度は二次元電気泳動によるタンパクプロファイリングシステムを完成させることを目的として,C57BL/6Jマウスの肝臓及び心臓を用いてIPG法での解析を行った。通常酸素濃度及び10%酸素で飼育したマウスの肝臓及び心臓を等電点二次元電気泳動で展開した。総タンパク質をCBB染色で,リン酸化をPro-Q Diamind法で,GlcNAc化(Ser/Thrに単糖N-アセチルグルコサミンが結合)をWestern blotで検出した。肝臓において低酸素によって発現量が変化したタンパク質は,熱応答,酸化ストレス応答,代謝系酵素,細胞死に関連するタンパク質があった。一方,心臓では低酸素による発現量の変化などがほとんど見られなかった。心臓の各部位に分画しての解析が必要と考えられる。
酸化ストレスによる翻訳後修飾の解析
カルボニル化に注目しWestern Blotによる解析を試みた。即ち,活性酸素によってアミノ酸側鎖にできたカルボニル基をDNP修飾しそれを検出したが顕著な差は見られなかった。細胞分画によってミトコンドリア画分のみの解析の必要性があると思われる。一方,糖尿病など多くの疾病で異常がみられるGlcNAc化/リン酸化についても検討した。GlcNAc化されたタンパク質の中には,リン酸化は全くうけないスポット,リン酸化と競合するスポット,タンパク質の発現量は変わらず修飾だけが変化するスポットがあり,そのいくつかはHSPタンパク質であった。タンパク量が少ないため同定できていないスポットもあるが,21年度はこれらを明らかにして低酸素との関連を確認していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Proteomic analysis of the basic proteins in 5-fluorouracil resistance of human colon cancer cell line using the radical-free and highly reducing method of two-dimensional polyacrylamide gel electrophoresis.2008

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, S.
    • 雑誌名

      Int. J. Oncol. 33

      ページ: 361-370

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Role of gp91phox-containing NADPH oxidase in left ventricular remodeling induced by intermittent hypoxic stress.2008

    • 著者名/発表者名
      Hayashi T
    • 雑誌名

      Am. J. Physiol. Heart Circ. Physiol. 294

      ページ: H2197-203

    • 査読あり
  • [学会発表] 大腸癌細胞株における薬剤耐性獲得のプロテオーム解析-O-GlcNAc修飾に注目して2008

    • 著者名/発表者名
      境晶子
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会の合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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