中央アフリカ熱帯雨林における農耕文化の現代史に関する地域研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20510227
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 地域研究
• 研究機関: 静岡大学
• 研究代表者: 小松 かおり 静岡大学, 人文学部, 准教授 (30334949)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: アフリカ / 農耕文化 / 熱帯雨林 / 農業史

研究概要

中央アフリカの熱帯雨林地帯における農耕文化は、混作・焼畑移動耕作・根栽農耕・半栽培・生業複合といった特徴を維持しつつ、さまざまな新しい作物を取り入れながら現在に至っている。20世紀には、カカオやコーヒーといった樹木作物を導入し、土地利用と労働力利用を調整しながら現在の農耕文化を作り出した。当該地域の現在の農耕文化を、政策、市場経済、自然利用の変遷の中で位置づけることを試みた。

研究成果

• [雑誌論文] Biodiversity of Intercropped Fields in Central Equatorial African Rainforests
  • 著者名/発表者名: Komatsu Kaori
  • 雑誌名: African Study Monographs 32(3)(掲載決定済)
  • 査読あり
• [学会発表] 赤道アフリカにおける主食作物変容の条件と影響 -ヤム・バナナ・キャッサバ (2008)
  • 著者名/発表者名: 小松かおり
  • 学会等名: 日本アフリカ学会
  • 発表場所: 龍谷大学
  • 年月日: 2008-05-25
• [図書] 『ものの人類学』(ものと人の関係性の『あそび』-バナナと人間は依存しあっているか?)(小松かおり) (2011)
  • 著者名/発表者名: 床呂郁哉・河合香織編
  • 総ページ数: 123-129
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 森棲みの生態誌アフリカ熱帯林の人・自然・歴史I(中部アフリカ熱帯雨林の農耕文化史)(小松かおり) (2010)
  • 著者名/発表者名: 木村大治・北西功一編
  • 総ページ数: 41-58
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 森棲みの生態誌アフリカ熱帯林の人・自然・歴史I(森と人が生み出す生物多様性)(小松かおり) (2010)
  • 著者名/発表者名: 木村大治・北西功一編
  • 総ページ数: 221-224
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] 森棲みの社会誌アフリカ熱帯林の人・自然・歴史II(小松かおり)(アフリカ熱帯林の社会(1)-中部アフリカ農耕民の社会と近現代史-) (2010)
  • 著者名/発表者名: 木村大治・北西功一編
  • 総ページ数: 3-20
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [図書] ドメスティケーションその民族生物学的研究(バナナの商品化と品種多様性-インドネシア・南スラウェシの事例から)(小松かおり) (2009)
  • 著者名/発表者名: 山本紀夫編
  • 総ページ数: 445-466
  • 出版者: 国立民族学博物館
• [図書] アフリカ(朝倉世界地理講座-大地と人間の物語12)(バナナとキャッサバー赤道アフリカの主食史)(小松かおり) (2008)
  • 著者名/発表者名: 池谷和信, ほか編
  • 総ページ数: 548-562
  • 出版者: 朝倉書店