研究課題
1.「睡眠文化要素」の抽出と民族誌記録の編纂:21年度はアフリカ地域を中心に、eHRAFから入手できる21民族集団のモノグラフを対象にして、睡眠文化要素の抽出をおこなった。作業は京都大学においておこない、研究分担者は、その結果を逐次インターネット上のファイル共有サービスを利用して相互に閲覧しつつ、10回にわたって個別に研究打ち合わせを京都でおこない内容を検討した。また、関連地域の民族誌資料を購入し、睡眠文化要素の抽出作業もおこなった。アフリカ地域においてインテンシブなフィールド調査をおこなっている地域研究・文化人類学の専門家3名(エチオピア、ケニア、カメルーン)に協力を要請し、インタビューとアンケートを用いて、それぞれの対象民族集団・地域における睡眠文化要素の記述的資料を得た。以上の作業によって得られたデータは、まず研究メンバー全員が共有し、それぞれの観点からコメントをつけ、「睡眠文化要素」の検討をおこなった。民族誌記録は、集約して出版にむけた編纂の準備をおこなった。2.研究会の開催:京都大学において「アフリカにおける睡眠文化の多様性」をテーマに研究会を開催し、研究成果の中間発表をおこなった。また、立教大学においても研究会を開催して研究成果の共有と進捗状況の検討をおこなった。3.Webサイト「睡眠文化研究」の維持:常時更新:ホームページの拡充をおこない、研究内容と計画の進捗状況、研究会の案内などを掲載して、ひろく一般に睡眠文化研究の成果の還元をめざした。4.メールマガジン「睡眠文化研究」の発行:季刊の発行:無料のメールマガジン発行サービスを利用して、本研究プロジェクトの内容および睡眠文化に関連した最新の研究成果を掲載する予定であったが、これについては発行の準備をするにとどまった。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) 図書 (3件)
『質的調査の方法----都市・文化・メディアの感じ方』(工藤保則・寺岡伸悟・宮垣元編)(法律文化社)
ページ: 116-127
Sleep and Biological Rhythms 7
ページ: 59-65
「らいふすてーじ」京都大学生活協同組合理事会 10月号
ページ: 6-7
Clinical Neurophysiology 120(1)
ページ: 18-23
Clinical Neurophysiology 120(5)
ページ: 878-886
綜合臨牀 58(3)
ページ: 460-464
生体の科学 60(4)
ページ: 310-317