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2010 年度 実績報告書

東アフリカ沿岸地域におけるジェンダー観と生活史研究-女性の「語り」を通して-

研究課題

研究課題/領域番号 20510230
研究機関大阪大学

研究代表者

竹村 景子  大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (20252736)

キーワードライフヒストリー / スワヒリ地方 / スワヒリ語諸変種 / イスラーム / ジェンダー / 結婚・出産・子育て / 国際研究者交流 / タンザニア:ケニア
研究概要

本年度は個人による地域調査を展開した。これに当たり、研究協力者として、大阪大学外国語学部非常勤講師の井戸根綾子氏と、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員の宮崎久美子氏の2人も現地調査を行なった。竹村はタンザニア連合共和国のザンジバル島において、井戸根はケニア共和国のラム島において、そして宮崎はザンジバル島においてそれぞれ女性のライフヒストリー収集に当たった。各人が対象地域において、昨年度の調査で女性のオーラルヒストリーの収集にとって適当だと思われた地点に密着し、昨年度の調査で聞き逃した点、新たに聞くべきだと判断されたことなどを中心に、イスラームとの関わりや結婚生活の実態、家族との繋がりについて詳細に聞き取った。また、竹村と宮崎は1964年のザンジバル革命についての意見、井戸根はケニアの大統領選挙および国会議員選挙についての意見を含め、女性たちの政治との関わりもある程度聞き取ることができた。ライフヒストリーの聞き書きに当たっては、調査対象となった女性たちが日常的に用いているスワヒリ語変種で話してもらっており、その意味で、一昨年度および昨年度と同様に、言語学的および社会言語学的な価値もある資料となっていると思われる。
竹村は、大阪大学世界言語研究センター・工学研究科主催の「世界の文化講義」(テーマ「人生観と家族観を考える-タイ、スワヒリ、ロシアの恋愛と結婚を通して-第2回:スワヒリの場合」)において、昨年度および今年度に行なった調査結果を中心に講演を行なった。また、調査者3名ともに学術雑誌『スワヒリ&アフリカ研究』第22号に調査結果を発表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Maisha ya Mwanamke wa Jambiani (3)-Juu ya 'Ndoa' na 'Talaka'-2011

    • 著者名/発表者名
      MIYAZAKI Kumiko
    • 雑誌名

      スワヒリ&アフリカ研究

      巻: 22 ページ: 46-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 女性グループとマエンデレオーラムの-女性の「語り」から-2011

    • 著者名/発表者名
      井戸根綾子
    • 雑誌名

      スワヒリ&アフリカ研究

      巻: 22 ページ: 25-45

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Tusikilize Sauti za Wanawake wa Uswahilini(3-2)-Shida za Kuwalea Watoto wa Wake Wenza2011

    • 著者名/発表者名
      TAKEMURA Keiko
    • 雑誌名

      スワヒリ&アフリカ研究

      巻: 22 ページ: 62-71

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fatma Binti Barakaというおばあちゃん-Bi, Kidudeという歌姫2010

    • 著者名/発表者名
      宮崎久美子
    • 雑誌名

      アフリカ文学研究会会報

      巻: 40 ページ: 17-18

  • [学会発表] 人生観と家族観を考える-タイスワヒリ、ロシアの恋愛と結婚を通して-第2回:スワヒリの場合2010

    • 著者名/発表者名
      竹村景子
    • 学会等名
      2010年度「世界の文化講義」
    • 発表場所
      大阪大学サントリー記念館5階メモリアルホール
    • 年月日
      2010-11-18

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公開日: 2012-07-19  

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