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2009 年度 実績報告書

基地と岩国市民

研究課題

研究課題/領域番号 20510251
研究機関山口県立大学

研究代表者

三宅 義子  山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (60264975)

研究分担者 藤目 ゆき  大阪大学, 人間科学部, 准教授 (60222410)
纐纈 厚  山口大学, 人文学部, 教授 (00234691)
吉本 秀子  山口県立大学, 国際文化学部, 准教授 (00316142)
キーワードジェンダー / 地域再生 / 米軍基地 / 女性史 / 安全保障 / 地方自治 / 市民運動 / 米軍再編
研究概要

本研究の課題は基地問題との関連で岩国市民の戦後史をとらえることであるが、とりわけ女性の意識に焦点を合わせているのは、基地という"政治領域"の問題と家族の歴史という"私的領域"の問題を統一的にとらえるためである。そのための聞き取り調査の対象を50名と設定し(この数字には「基地容認」、「反対」を問わず、また階層、職業分野、性別を問わない)、キーパーソン的人物には重点的に何回かの聞き取りを試みることを念頭に入れてプロジェクトをスタートさせた。第一年度に行った40人余の聞き取り調査に加えて第二年度は10数名の女性のインタビューを加えることができた。2009年には岩国市民の歴史にとって画期的とも言える住民訴訟が四つ開始された(「爆音訴訟」、そして愛宕山を米軍住宅に転用する国、県、市の方針に異を唱える情報開示請求訴訟等)が、これらの裁判で行われる市民の陳述からも基地の街で生きる人々のライフヒストリーを鮮明に聞き取ることができた。本年度はこれらの人々のなかから数名(男女を問わず)を選んで聞き取り調査を完成させたい(これまでに3名のキーパーソンの聞き取り調査完成)。
これらの聞き取り調査と関連して本研究で進められているのが岩国基地問題にアプローチする方法論の模索、並びに歴史的分析である。ジェンダー視点からの基地問題をいかに把握するかという課題、基地の街岩国の歴史的構成にかかわる被差別部落、在日コリアンの問題、さらに近代、並びに戦後史のなかでの政軍関係の視点から見た岩国基地の歴史と米軍再編との関連これらの個別テーマについても今年度はまとめの時期を迎える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 民主党の危険な安全保障2009

    • 著者名/発表者名
      纐纈厚
    • 雑誌名

      現代思想 第137巻第13号

      ページ: 206-215

  • [雑誌論文] 岩国基地問題へのアプローチ――軍事主義とジェンダーについての覚え書き2009

    • 著者名/発表者名
      三宅義子
    • 雑誌名

      平和市民(平和憲法ネットワーク発行) 5号

      ページ: 18-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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