研究課題/領域番号 |
20510251
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
吉本 秀子 山口県立大学, 国際文化学部・国際文化学科, 准教授 (00316142)
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研究分担者 |
藤目 ゆき 大阪大学, 人間科学部, 准教授 (60222410)
纐纈 厚 山口大学, 人文学部, 教授 (00234691)
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キーワード | ジェンダー / 女性史 / 米軍再編 / 軍事主義 / 米軍基地 / メディア / 市民(住民)運動 / 占領軍被害 |
研究概要 |
本研究の課題は基地問題との関連で岩国の戦後史をとらえることで、それをする際にとりわけ女性の意識に焦点を合わせているのは、基地という"政治領域"の問題と家族の歴史という"私的領域"の問題を統一的に把握するためである。そのための聞き取り調査の対象を50名と設定し(この数字には「基地容認」「反対」を問わず、また階層、職業分野、性別を問わない)、キーパーソン的人物には重点的に何回かの聞き取りを試みることで数名分のライフヒストリーの完成原稿作成を念頭に置いてプロジェクトをスタートさせた。この目標は6名分についての「基地と岩国市民:聞き取り調査」として【科研研究成果報告書】『基地と岩国市民』(2011年3月)に収録することができた。これによってこの3年間の調査活動の一応の区切りをつけ、今後の継続的調査への指針を得たことになる。 研究活動のもう一つの柱である研究分担者各自の専門に即した岩国基地問題の研究成果は、単行本として刊行された藤目ゆき『女性史からみた米軍岩国基地-広島湾の軍事化と性暴力』を白眉とする一方で、それぞれの個別テーマ4本(タイトルは次ページ11.を参照)を同上の【科研研究成果報告書】に収録できた。
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