• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

「満州国」における女性の日本留学(1932-1945年)

研究課題

研究課題/領域番号 20510255
研究機関日本大学

研究代表者

周 一川  日本大学, 理工学部, 准教授 (00303008)

キーワード日本留学 / 女性 / 留学教育史 / 「満州国 / 植民地教育
研究概要

2009年度に留学生予備校同窓会が作成した1999年度『留学生予備校同学録』の名簿を入手したことにより、元「満州国」女子留学生への調査が本格的に始まった。山東大学王教授の処に拠点に置き、61名の女子留学生及びその家族ヘアンケート調査票を同封した手紙を出した。その結果、返信が15通あり、内10通はアンケートに回答したものであった。5通はその家族からの手紙で本人が重病で返信できないことや、すでに亡くなったことが書かれていた。住所不明などが原因で12通は戻ってきた。
2009年度に5回(科研費で3回、私費で2回)にわたって中国の北京や東北地方に行き、連絡が取れた留学生にインタビューを行い、合計11名(内2名は電話インタビュー)の留学生がインタビューに応じてくれた。彼女たちは、留学事情や帰国後の状況を話してくれただけではなく、関連資料や貴重な写真も提供してくれた。同時に遼寧省档案館、遼寧省図書館、藩陽市図書館、日本の国会図書館、東京都中央図書館の実藤文庫などの資料館で関係資料を収集することができた。
9月19日~20日に、中国瀋陽で「中日関係の現実と未来国際学術シンポジウム」に参加し、「日本における中国人日本留学史研究の動向」というタイトルで口頭発表した。その文章は、遼寧大学日本研究所の『日本研究』2009年第3期に掲載された。
現在、集めてきた文献資料とインタビュー記録などを照合しながら、「[満州国]における女性の日本留学-概況分析」という題で論文を執筆中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 「近年日本の中国人留学史研究動向」(中国語)2009

    • 著者名/発表者名
      周一川
    • 雑誌名

      『日本研究』(中国遼寧大学日本研究所) 2009年3期

      ページ: 30-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 書評「日中留学史の最新研究成果」(日本語)2009

    • 著者名/発表者名
      周一川
    • 雑誌名

      神奈川大学評論 64期

      ページ: 122-123

  • [学会発表] 中国語教育とe-learning -検定試験対策教材の使用とその効果2009

    • 著者名/発表者名
      周一川
    • 学会等名
      第53回理工学部学術講演会
    • 発表場所
      日本大学理工学部
    • 年月日
      2009-11-27
  • [学会発表] 日本における中国人日本留学史研究の動向2009

    • 著者名/発表者名
      周一川
    • 学会等名
      中日関係の現実と未来国際学術シンポジウム
    • 発表場所
      瀋陽富麗華ホテル(中国遼寧大学主催)
    • 年月日
      2009-09-19
  • [学会発表] スキルアップを目標とする中国語教育の実践 -e-learning による中国語検定試験への対策2009

    • 著者名/発表者名
      周一川
    • 学会等名
      21年度全国大学IT活用教育方法研究発表会
    • 発表場所
      東京私学会館
    • 年月日
      2009-07-04

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi