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2008 年度 実績報告書

クィア・ヒストリーによる西洋史再考

研究課題

研究課題/領域番号 20510259
研究機関福岡大学

研究代表者

星乃 治彦  福岡大学, 人文学部, 教授 (00219172)

キーワードジェンダー / セクシュアリティ / クィア・ヒストリー / ホモソーシャル
研究概要

本研究は、従来のジェンダー史を展開させセクシュアリティ的観点を導入した歴史像=クィア・ヒストリーの構築を目指すものである。初年度である平成20年度は、その準備段階という位置づけのもとで、(1)基本的資料の収集およびデータベースの作成、(2)国内アドヴァイザーとの交流を行った。
(1)については、近年の欧米圏におけるクィア、セクシュアリティに関する文献リストを作成し、その成果を、新たに開設したホームページにて公開している。(2)については、ジェンダーに関する研究会(於西南学院大学、2009年2月14日)や性同一性障害学会(於長崎大学、2月15日)への参加・交流を通じて、女性史や性同一性障害に関する最新情報の把握・整理に努めた。特に性同一性障害については、そのリサーチを進めるなかで、「男」「女」の性別理解が現在の教育言説の隅々まで行き渡っているという新しい知見を得た。他の実績としては、共著として2月に刊行された『ドイツ近現代ジェンダー史入門』において「ナショナリズム・男性性」を執筆し、「男性」性が軍隊と宮廷という二つの空間の中で、いかに歴史的に構築され、クィア理論の一つの着目点であるホモソーシャルな関係がどう展開したのかを論じた。これらの研究を通して、「ホモセクシュアリティ」概念の形成過程を考察しながら、ヘテロ・セクシュアルによって解釈されてきたと考えられる歴史を別の観点から考察することを通して新たな歴史像の構築を目指すことが可能となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      姫岡とし子、川越修編(星乃治彦共著)
    • 雑誌名

      ドイツ近現代ジェンダー史入門(青木書店)

      ページ: 263-280

  • [備考]

    • URL

      http://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~hoshisemi/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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