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2010 年度 実績報告書

クィア・ヒストリーによる西洋史再考

研究課題

研究課題/領域番号 20510259
研究機関福岡大学

研究代表者

星乃 治彦  福岡大学, 人文学部, 教授 (00219172)

キーワードクィア / セクシュアリティ / 西洋史 / 関係性
研究概要

本研究は、従来のジェンダー史を展開させ、セクシュアリティ的観点を導入した歴史像=クィア・ヒストリーの構築を目指すものである。最終年度にあたる平成22年度は、基本的資料の収集・整理、国内アドヴァイザーとの交流、適宜発信を進めると同時に、総合的なまとめの作業を開始させた。資料収集・整理については、これまで収集してきたクィアおよびセクシュアリティに関する文献の翻訳作業を進めてきた。国内アドバイザーとの交流については、ジェンダーという横断的学際領域であるため、歴史学だけではなく、社会学、人類学などの隣接学問の専門家との交流を進めるために、こうした分野での一線におられる研究者との交流を深めた。特に、シンポジウム「占領期・ポスト占領期の視聴覚メディアと受容」(2011年3月5日・東京大学)において、米陸軍・国務省作成のプロパガンダ映画「戦争花嫁」の日本での上映を通じて、「アメリカ」を模範とする家庭のあり方(=女性のあり方)が喧伝され、日本社会のなかで「アメリカ」が受容されていくツールとなったという知見を得た。アメリカに引きつけた業績としては、1970年代にサンフランシスコ市議会議員となったハーヴェイ・ミルク氏を題材とした「1970年代のアメリカのジェンダー状況」と題する講演(2010年12月20日・明治大学)を行った。2011年1月に刊行された『権力と身体』(明石書店)では「同性愛の歴史的機能」を執筆し、「同性愛」「同性愛者」が問題なのではなく、それを作り上げていく社会や政治を解明することの必要性を強調した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 1970年代のアメリカのジェンダー状況2010

    • 著者名/発表者名
      星乃治彦
    • 学会等名
      特別講義
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2010-12-20
  • [図書] 権力と身体(ジェンダー史叢書1)2011

    • 著者名/発表者名
      服藤早苗・三成美保編(星乃治彦共著)
    • 総ページ数
      18
    • 出版者
      明石書店
  • [備考]

    • URL

      http://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~hoshisemi/Project/qeer.html

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公開日: 2012-07-19  

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