研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「人生の意味」という問題に、ここで使われている「意味」概念の現象学的分析を通して迫った。この意味概念は「連関意味」と名付けられて言語的意味概念からは区別され、その本性が「未来への影響」ということを中心に探求された。また、人生が死という限界を超えて有意味となりうる条件や、それを満たす伝統的歴史観が考察され、さらにはそうした伝統的歴史観とニヒリズム(意味喪失)とのジレンマを、連関意味の基盤となっている時間概念の変更を通して回避する方途が検討された。
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ヨーロッパ研究 第8号
ページ: 73-98