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2009 年度 実績報告書

「倫理性」概念のメタ倫理学的・倫理学史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520014
研究機関滋賀大学

研究代表者

安彦 一惠  滋賀大学, 教育学部, 教授 (20135461)

キーワード倫理性 / 利他主義 / 行為 / 自由意志 / interest / 動機
研究概要

「倫理性」概念の分析という基本課題のもとで、本年度は、
(1)(「倫理性」のいわば可能性の条件である)「意志の自由」ということに即して、「自由意志論争」としてそれ自身テーマ的に議論されている問題について、Dennett、Kaneを中心として現代の諸議論をフォローしながら、またカント等の伝統的倫理諸理論や特に量子論等、諸科学理論とも関わらせながら、問題解決に対する私の見解を提示した。その結論は一種の「両立論」である。
(2)近年「道徳心理学」的考察が倫理学の一焦点となってきているが、『倫理学年報』掲載諸論稿へのコメントというかたちで、倫理性の動機の問題について考察した。これは、倫理学史的には、特にHume、Kant、Hare等功利主義理論における各「倫理性」概念の解明を進めたものでもある。また、本申請者の基本課題である倫理性概念の再類型化の作業にも一定の有効な分析視角を与えるものでもある。同時に、いわゆる環境倫理学的考察に対して基礎論的位置を占めるものでもある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 「道徳性」について :『倫理学年報』第56集 (2009年) 三論稿への書評2009

    • 著者名/発表者名
      安彦, 一恵
    • 雑誌名

      DIALOGICA 12.91号

      ページ: 1-26

  • [雑誌論文] 「道徳心理学」への誘い2009

    • 著者名/発表者名
      安彦, 一恵
    • 雑誌名

      DIALOGICA 12.92号

      ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 「自由意志」をめぐって―何が問題か?―2009

    • 著者名/発表者名
      安彦, 一恵
    • 雑誌名

      DIALOGICA 13.91号

      ページ: 1-41

  • [備考]

    • URL

      http://www.edu.shiga-u.ac.jp/~abiko

  • [備考]

    • URL

      http://www.edu.shiga-u.ac.jp/dept/e_ph

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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