「倫理性」概念のメタ倫理学的・倫理学史的研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20520014
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 哲学・倫理学
• 研究機関: 滋賀大学
• 研究代表者: 安彦 一惠 滋賀大学, 教育学部, 教授 (20135461)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 倫理性 / 自由意志 / 行為 / 利他主義 / 利己主義 / interest

研究概要

「倫理性」(「道徳性」)概念について、前科研費研究における「倫理性」の類型化に引き続いて、本研究では、(1)そもそもの倫理性の可能性の制約としての(アポリアとも言いうる)「意志の自由」の問題について、諸議論を検討したうえで一つの問題解決の方向性を提示し、(2)倫理性への「動機」の問題について、「道徳心理学」的考察として、とくに理性的道徳論について、そこに動機性の点で問題性があることを指摘し、(3)通常「倫理性」として語られる諸事態における問題性を摘出した。

研究成果

• [雑誌論文] 「延長」とは何か? (2011)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica (滋賀大学教育学部倫理学・哲学研究室) 13.94号 ページ: 1-33
• [雑誌論文] 「道徳心理学」について (2011)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: 生命倫理研究資料V ページ: 15-131
  • 査読あり
• [雑誌論文] 「自由意志論争」の諸論点 (2010)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica 13.92号 ページ: 1-60
• [雑誌論文] 「自由意志」をめぐって (2009)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica 13.91号 ページ: 1-41
• [雑誌論文] 「道徳性」について (2009)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica 12.91号 ページ: 1-26
• [雑誌論文] 主題別討議報告 (2009)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: 倫理学年報 58集 ページ: 45-48
  • 査読あり
• [雑誌論文] 「愛」概念をめぐって (2009)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica 12号 ページ: 16-35
• [雑誌論文] R・ノートン「転成的価値」概念の批判的検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica 12号 ページ: 1-15
• [雑誌論文] 討議を始めるにあたって「主題別討議-人間中心主義か非-人間中心主義か」導入論稿 (2008)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: 日本倫理学会第59回大会報告集 ページ: 16-19
  • 査読あり
• [雑誌論文] 「生活環境主義」的発想の批判 (2008)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 雑誌名: dialogica 11.11号 ページ: 1-34
• [学会発表] 主題別討議「人間中心主義か非-人間中心主義か」導入報告 (2008)
  • 著者名/発表者名: 安彦一恵
  • 学会等名: 日本倫理学会、第59回大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2008-10-04
• [備考] ホームページ
  • URL: http://www.edu.shiga-u.ac.jp/~abiko/gyouseki/paper.html
• [備考]
  • URL: http://www.edu.shiga-u.ac.jp/~abiko/data.html