研究課題/領域番号 |
20520040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学
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研究機関 | 京都大学 (2009-2011) 日本大学 (2008) |
研究代表者 |
仁子 寿晴 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任准教授 (10376519)
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研究分担者 |
黒岩 高 武蔵大学, 人文学部, 准教授 (60409365)
佐藤 実 大妻女子大学, 比較文化学部, 助教 (70447671)
青木 隆 日本大学, 文理学部, 准教授 (20349947)
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連携研究者 |
矢島 洋一 京都外国語大学, 非常勤講師 (60410990)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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キーワード | 宋学 / イスラーム神秘思想 / 自然学 / 形而上学 / 身体論 / 存在論 / 理 / 性 / 唯心論 / 唯物論 |
研究概要 |
明末清初期は中国イスラームが漢文で自らを表現し始める時代である。そのなかで特に異彩を放つのが劉智(d. 1730)の著した『天方性理』である。この書は中国思想、イスラーム思想のみならず、当時、中国に流入しつつあったイエズス会士の自然学を参照した形跡があり、科学史的文脈を踏まえずしてその思想を掴めないところにその特異性がある。『天方性理』巻三および巻五を精読することにより、特に人体に関する新たな自然学的知見をもとに劉智が創出した中国思想ともイスラーム思想とも異なる独自の思想世界の構造をミクロコスモスと世界認識の観点から抽出するとともに、この特異な思想を生みだす諸種の背景を考察した。
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