研究課題
基盤研究(C)
2008年度より開始された本研究プロジェクトにより、2008年度~2010年度において、聖ラーマリンガルを中心とする南インド・タミル地方のシッタル的宗教伝統の研究に関連して、著書2(単著1、共著1)、論文1(単著)、研究報告2(単著)の計5点の成果に結実を見た。単著1篇と研究報告1篇をのぞき、すべて英語によるものである。そのうち、英文での共著1は、関連諸研究者の最新論文集としてインドの首都デリーにあるインド学系学術出版社であるManohar社から商業出版されることになり、研究成果を国内外に広く発信し得た。学界からも好評を博している。単著としての『ヨーガの思想』(講談社選書メチエ)では、近代の聖者・ラーマリンガルに連なるタミルのスィッタルの伝統をインドのヨーガ思想の系譜に位置づけ、思想史・宗教史上の大きな流れの中で論じており、また、著名な出版社からの学術新書(選書)の一巻として広く学界外にも成果発信を為し得たことも評価されるべきと考える。関連の学会発表は、日本インド学仏教学会において1回行い、質疑応答を研究の進展と成果の改善に活かすことができた。
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Journal of Indian and Buddhist Studies
巻: Vol.LVII No.3 ページ: 1165-1171