研究課題
基盤研究(C)
インド佛教美術史における「佛像の出現」という根本問題とインド佛教思想史における「大乗佛教の起源」という根本問題は、従来までの多数の学者による研究の蓄積にもかかわらず、未解決な難問であった。本研究は、これら二つの革新運動の根本には「三昧のエクスタシーにおいて諸佛に直々にま見える」という宗教体験があるのであり、それらは,この「不退転」「無生法忍」ともよばれる宗教体験を体得しようとする宗教運動の二側面だ、という作業仮説を提案することによって解決することを試みた。この作業仮説は、佛教考古学・美術史の遺跡・遺物史料によって十分に証明されることを示した。また、新発見の佛教遺跡「カンガンハリ大塔」を調査して、写真資料と平面図を、世界の学界に提供した。
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Apropos of the Three Legends of Buddha's Dis- andRe-appearance(本研究の報告書の一部として出版)