(1)近角常観が発行した機関紙の分析に取り組む。近角は三種類の機関紙、すなわち『政教時報』『求道』『信界建現』を発行していた。この新聞には、近角自身の論説も多く掲載されているが、その他、信者・賛同者の寄稿文や会合の記録、寄付者の名前など多くの情報が掲載されている。これらの機関紙はその大半が近角の布教の拠点であった求道会館に未整理のまま大量に残されている。また、一部が大谷大学や京都大学に残っている。これらの機関紙を体系的に収集・整理し、その上で、分析する。 (1)求道会館に残されていた大量の書簡を整理し、分析する。そして、重要な書簡に関しては翻刻をする。 (3)近角が当時の知識人青年に与えた影響を考察し、近角を中心軸として近代日本精神史を捉え返す。
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