研究課題
基盤研究(C)
本研究は、イスミキルパン修道院聖堂壁画の作例を象徴的な事例とする、ヌエバ・エスパーニャ副王領の布教区聖堂装飾美術における「先住民的」なモチーフ群が、スペイン人統治者・宣教師の「エキゾティシズム」的な関心と、その「エキゾティシズム」をも利用しつつ自らの新たなアイデンティティを構築した先住民首長層の、相互的な関与のもとで生まれた「間文化的」な表象群であることを、植民地で制作された挿絵手稿本や、同時代のヨーロッパにおける新世界に関わる図像イメージの分析をとおして解明した。
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大阪大学文学研究科紀要 51
ページ: 87-111
西洋美術研究 14号
ページ: 54-81