1850年頃~1950年頃の日本で活躍した彫刻家たちとその作品について、資料収集と調査・研究を進め、多角的な視点から近代日本彫刻史についての全体像を提示する。 江戸時代から明治期にかけて日本の彫刻は衰退期にあり、明治後期のロダンの影響によって「近代彫刻」がようやく成立したとする視点から離れ、江戸時代における立体造形の世界の豊かさに目を向け、その明治期への連続性を確認し、かつ従来の彫刻史ではあまり取りあげられてこなかった作家についても、できるかぎり調査を進めていく。 その成果は国書刊行会から刊行する『近代日本彫刻集成』全3巻にまとめるとともに、研究代表者、研究分担者、研究協力者が個々に執筆する論文等で発表する。
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