研究概要 |
今年度は、研究実施計画書にもとづいて、フランドル・ムーズ川流域1400年周辺のプレ・エイキアン写本群について、重要関連諸写本の調査を予定通り行うことができた.具体的には、前半期:夏季8月~9月にかけて海外調査を行った.調査を行った日程、訪れた機関、調査対象作品については、1)写本ミニアチュールの調査:(1)8/11~14ブリュッセル王立図書館Mss.(1)II 7831(2)10176-78(3)11041(4)II138写本他(2)8/16ブルージュ,セミナリオ(1)ms.72/175(2)64/183(3)66/35(3)8/25~28ロンドン,大英図書館(1)Add.MS.18213(2)Add.MS.27948(3)Royal MS.2AXVIII(4)Royal MS.2AVIII(5)Sloane MS.2684(6)Add.MS.29704,29705,44892(7)Royal MS.1E.ix(8)Add.MS.16998(9)Add.MS.42131(4)8/31~9/1グラスゴー,大学図書館,MS.Gen.III2)板絵作品調査ヘント《神秘の子羊の祭壇画》他多数3)文献・資料調査:(1)フランス国立図書館(2)フランス国立美術史研究所INHA(4)フランス国立歴史文書研究所IRHT,CNRS他4)研究者訪問:BnF研究員I.V-プティ氏、A.シャトレ名誉教授、IRHT研究員スティルヌマン氏等と意見や情報交換を行った。後半期:海外調査ら帰国後:帰国後は、(1)資料の整理と収集文献の読破を行い、(2)本務校紀要論文を執筆し(「画家ジャック・クーヌドキュメント再考-1400年前後パリ/ロンバルディア/アラゴン3つの宮廷をめぐる彩色システム-(1)」H24年3月出版予定)(3)集中講義(東京芸術大学)等において、その最新知見の発表を行った。(4)美学会発表H23年6月4日予定(5)シンポジウム(「色彩研究の現在」仮題)開催H23年12月3日予定。
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