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2008 年度 実績報告書

古民家の土壁を活用した造形教育プログラムの開発-土壁フレスコ(仮称)技法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20520109
研究機関筑波大学

研究代表者

仏山 輝美  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (70315274)

研究分担者 安藤 邦廣  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20011215)
太田 圭  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80194158)
キーワード造形教育 / 壁画 / 土壁
研究概要

1.研究分担者である安藤は、「「つくば道をひらく」プロジェクト2008」(平成17年度「特色ある大学教育支援プログラム」、第23回国民文化祭いばらき2008)の一環として、筑波山神社旧参道に位置する旧筑波山郵便局の再生に取り組んでいる。この再生プロジェクトに参加し、研究代表者である仏山は学生とともに旧筑波山郵便局内部の土壁に壁画を制作した。参加した学生は、取材で知った郵便局の歴史的背景をもとに描画内容を構想し、フレスコ画に関する基礎知識・技法の習得や土壁に油彩を施すための素材実験等の準備を経て、実際の壁画制作に至っている。一連の行程のなかで、技術的課題を修正し、さらに教育上の効果を確認しながら造形教育プログラムを構築するための実践経験とそのデータを収集することができた。制作した壁画は、漆喰の上に施したフレスコ画技法と、バーミアンの壁画を参考にした油彩技法によって描いている。ここでは土壁に直接油彩画を描くための下地の作成に成功した。2.研究分担者である太田は、土壁への描画を見据えて、膠を使った支持体(土壁、漆喰)の目止めと展色剤としての膠の適性について素材実験をおこなった。特に、礬砂と白土を併用した下地の可能性と課題について明らかにしている。3.谷口陽子(筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻助教)には、ルーマニアにおける壁画の現況と保存修復に対する取り組みについての現地調査を依頼した。壁画の材料と技法について取材すること、またルーマニア国立美術大学における壁画の修復と制作について取材することを目的とした。なお、谷口には土壁に油彩を施す際の支持体の素材組成に関する専門知識を提供いただいている。また、谷口の授業(消石灰作成とフレスコ画制作)を補助する機会を得たが、これは芸術と人類学のコラボレーションによる学際的造形教育プログラムの創出につながる試みと期待できる。今後谷口には研究分担者として参加いただく。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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